英語の発音矯正:強形と弱形の発音

英語の発音矯正に必要な強形と弱形 英語の発音矯正のために絶対知っておいていただきたいのが、英語の発音に見られる強弱に関する2つの異なる発音形式です。 ​ 英語の発音には「強形」と「弱形」と呼ばれるものがあるのですが、皆さんはその違いをご存知でしょうか?英語の単語には、同じ単語でその意味が全く同じであっても2種類の異なる音で発音されるものがあるのです。この記事では、強形と弱形の発音の違い、そしてどんなときにそれぞれ強形と弱形が使われるのかを詳しく見ていきます。 ​ 発音矯正スクール【ハミングバード】まずは無料体験から! ​ 英語の強形と弱形の発音 論理的なルール 「英語には独特のリズムがある」と言われるのをよく聞きますが、どのようにそのリズムが生み出されているのかを論理的に理解している人は少ないように思います。重要な語は強く発音され、重要でない語は弱く発音される、くらいの曖昧な認識で英語のリズムを捉えている人が多いと思いますが、実は知るともっと英語がわかりやすくなる論理的なルールがあります。そのルールとは以下のようなものです。 ファンクションワードと呼ばれる種類の単語は、同じ意味で使われる場合でも、強形と弱形という2つの異なる発音が可能である。 私たちは弱形の発音を学んでいない 私たちが英語を勉強するときに学んでいる発音はすべて強形の発音です。なぜかというと単語レベルで発音されるとき、単語は強形で発音されるからです。新出単語を学ぶときに、弱形の発音を合わせて学ぶことはほとんどありません。でも、文の中で実際にファンクションワードと呼ばれる種類の単語が使われると、文脈や話し手の意図によって弱形と呼ばれる別の発音になることがあります。 ​ 弱形の発音を学ぶとリスニング力がアップ 弱形の発音は、強形に比べて弱くさりげない音で発音されるため、私たち日本人にとっては特に聞き取りにくい音でもあります。そういう音があると知ること、そして弱形の発音を合わせて学ぶことで、リスニングのときに今まで想定していなかった音に注意を向けることができるようになるのです。 ​ ​ ​ ​ ファンクションワードとコンテントワード 強形と弱形を理解するにあたって、まず知っていただきたい2つの重要なコンセプトがあります。英語の単語は大きく2種類に分けることができ、それは「ファンクションワード(機能語)」と「コンテントワード(内容語)」と呼ばれるものです。強形と弱形の使い分けが求められるのは、主にファンクションワードにおいてです。コンテントワードはほとんどの場合において強形で発音されるため、弱形と強形の使い分けに注意を払う必要はありませんが、ファンクションワードは文脈や話し手の意図によって変化するため注意が必要なのです。 ​ ファンクションワード(機能語) その単語自体が明確な意味を持たず、文法的な目的で使用される単語のことをファンクションワードと呼びます。ファンクションワードには以下のような単語があります。 代名詞 助動詞 前置詞 冠詞 数量詞 接続詞 コンテントワード(内容語) ファンクションワードとは逆に、その単語自体が明確な意味を持つ単語のことをコンテントワードと呼びます。コンテントワードには以下のような単語があります。 名詞 動詞 形容詞 副詞 ​ ​ 強形と弱形の使い分け では、どのような場合にそれぞれ強形と弱形が使われるのかを見てみましょう。次の例文について、文脈と話し手の意図を合わせて考えてみます。 ​ Is that for John? 弱形が使われる場合 この一文が、誰かが手に抱えているプレゼントを見ながら発せられた一言だったとしましょう。文の意味は「そのプレゼントはジョンへの贈り物ですか?」ということになりますね。この文におけるもっとも重要な情報がプレゼントを渡す相手「John」の場合、ここでの「for」の役割はそれほど重要ではありません。「for」は文法的な役割を果たすファンクションワードですから弱形になり、より口をリラックスさせて発音するシュワ[ə]の音を使って、 [fə] と発音されることになります。力を入れず軽く発音する「ファ」という音です。 ​ Is that for John?     [fə] 強形が使われる場合 でももし、抱えているプレゼントが渡すものなのか、もらったものなのかわからず、誰かが「Is that … Continue reading 英語の発音矯正:強形と弱形の発音