英語を勉強しているなら、実際に外国人の友達を作って話してみたいですよね。英語を楽しく安く速く学ぶ一番良い方法は、英語を話す友達を作ることでもあります。でも、日本にいながら英語を話す友達を作るのって、なかなか難しいかもしれません。
私も英国オックスフォードでの短期語学留学を終えて日本に帰ってきたばかりのときは、とにかく外国人と話したくて仕方ありませんでした。当時、私は京都大学の学生で、京都市内に住んでいたのですが、鴨川にかかる三条大橋の側にスターバックスがあって、そこに留学生や外国人観光客がたくさん集っていたのです。これはちょうどいい、ということで、スタバで外国人の友達を作れないかと考えました。
と言っても「ランダムに外人に話しかけまくる」などということはしていませんよ。私はどちらかというと自分がそういうことやられると「ウザい」と思ってしまう性分なので、あまり弾丸アプローチはできません。
というわけで、あくまでも日本人らしく、さりげなく入ることを心がけることにしました。その結果、実際にたくさんの外国人の友達を作ることができましたよ。
外国人の友達の作り方
私が実際に使ったテクニックを、具体的に挙げてみたいと思います。
- くしゃみした人に「Bless you!」という
- 注文を待っている間に話をする
- 隣の席の人が読んでいる本について聞いてみる
- 友達の友達は友達
- Meetupアプリの会合に参加する
- Bumbleアプリで異性と出会う
1. くしゃみした人に「Bless you!」という
くしゃみをした相手に「Bless you!」と言ってみてください。全然知らない人に言われても嫌な感じが一切せず、不思議な親密感を覚える言葉です。ロンドンでは地下鉄の中やカフェで日常的に知らない人にもこの言葉をかけることがあります。日本では赤の他人に声をかけることはあまりありませんが、それ以上の会話が続かなくてもただその言葉をかけて微笑むだけという場面を見かけることがよくあります。この言葉をきっかけにもう少し話を膨らますこともできます。
もしくしゃみをした人がその後何回もくしゃみしたりしているようだったら
Have you caught a cold? Are you OK?(風邪をひきましたか?大丈夫ですか?)
と声をかけてみるのもいいかもしれません。これも相手を気遣う親切な言葉がけなので、失礼になることはないでしょう。あるいは春の花粉の激しい季節であれば、
Hay fever? Pollen’s awful in this season, isn’t it?(花粉症はこの季節キツイですよね・・・)
ということもできます。これも相手に共感、同情を示す言葉なので悪く受け止められることはないはずです。こういった些細な一言をきっかけに相手が話に乗ってくるようであれば友達を作るチャンスです。
2. 注文を待っている間に話をする
スタバだけでなく、他のカフェやバーでもいいのですが、カウンターで注文を待つ間、コーヒーを作ってもらう間、みんなが持て余している時間がありますよね。そういうときこそ知らない人に声をかけるチャンスです。もし相手がメニューを決めかねているようだったら
Match Latte is very good!(抹茶ラテ美味しいよ)
自分と同じ注文だったら
You can’t go wrong with Caramel Frappucchino. (やっぱキャラメルフラペチーノだよね)
誰のオーダーかわからなかったら
Anyone who’s ordered Latte?(ラテ頼んだ人います?)
などと言葉をかけることができます。自然な流れの中で言葉を発してみる。これが知らない人と話すチャンスに繋がることがよくあります。そういうタイミングに耳を澄ますようにして、うまく誰とでも簡単に言葉を交わせるようになると、友達を作るチャンスもどんどん広がります。
3. 隣の人が読んでいる本について聞いてみる
カフェなどでひとりで本を読んでいる人がいたら、その本をネタに話をふってみることもできます。観光ガイドを開いている人がいたら、
You have to go there!(そこ絶対行った方がいいよ!)
本を読んでいる人がいたら
Fifty Shades of Grey is getting popular in Japan, too.(フィフティ・シェイズ・オブ・グレイは最近日本でも流行っているよ)
少し前に流行った「Ikigai」を読んでいるのであれば、
What do you make of ‘Ikigai’? (「生きがい」という概念についてどう思う?)
などと言ってみることができます。あまり胡散臭くならない程度に話題をふってみるとよいと思います。私が大学で物理学の歴史を勉強していたときは、物理の本を読んでいるアメリカ人物理学者と三条のスターバックスで友達になり、大学院留学までいろいろ助けてもらいました。
4. 友達の友達は友達!
一人外国人のお友達ができたら、その人の人脈で他の外国人ともお友達になれます。一度スタバで、見事11カ国の人と一つのテーブルを囲んでお茶することになったことがありました。お友達を紹介されたら、その人にも親しげにいろいろ質問して話しを広げてみましょう。
国際人のコミュニティは、日本の社会と比べるとずっとオープンだと思います。ですから礼儀さえ忘れなければ、いろんな人に軽く話しかけて拒絶されることはないはずです。もしも向こうが話したくなさそうだったら、一言だけかわして終わりにすればいいのです。
どんな人とでも話したいという自分の心がオープンな状態、外国人の友達を作るにはまずその状態に自分を置くことが大事だと思います。そういう心構えがある日とない日では、私自身1日の進み方が全然違います。歳を重ねるにつれて、新しい人の輪を作るのが難しくなる中で、あらためて誰とでも友達になって、知的で文化的な会話のできる大人でいたいなと強く思う今日この頃です。
5. Meetupアプリの会合に参加する
Meetupは世界中で利用されているアプリですから、日本に住んでいる外国人のユーザーも多いです。ランゲージエクスチェンジや語学学習のためのグループに参加するのももちろんですが、日本にきたばかりの外国人が情報交換するような会合にも参加してみると良いと思います。日本にきたばかりの外国人であれば、友達を作りたいとより強く思っているでしょうから、色々と役立つ情報を教えてあげたり助けてあげたりすれば、すぐ仲良くなれること間違いなし。
日本語を勉強している外国人であれば、あまり英語で話したくないと思っているかもしれませんが、まだ日本語が流暢でない相手であれば、英語で話せたら安心できるところもあると思います。私自身、英語を喋る相手としての外国人の友達を作った際には、日本語がほとんどできない外国人、あるいはもう日本語の勉強をしようとも思っていないくらい日本語が達者な外国人のどちらかになる傾向がありました。
あるいは同じ趣味を持つ相手、キャリアアップを目指す同士などと出会うこともできるので、様々な会合に参加してみると良いと思います。私はもっぱら自己啓発系のグループに入っています。
6. Bumbleアプリで異性と出会う
少し前はTinderが主流でしたが、今は軽いお付き合いの相手を探すアプリとして認識されるようになってしまったので、異性の「お友達」を作りたいならBumbleだと思います。基本的には交際相手を探すことを目的としたアプリなので、単なるお友達を探すのならMeetupのほうがいいかもしれません。
言語を学ぶならその国の異性と交際するのが最も効果的とは言ったものですが、それは実に正しく、私自身英語のレベルをあげてきた過程には、英語圏の方とのお付き合いが多くありました。アプリなので最初はメッセージ交換からスタートになりますが、これもうまく会話を進めたいところですよね。
もっともオーソドックスな会話の始め方としては、
How is your day going?(今日はどんな風に過ごしている?)
他にも、
What’s happening with you this week?(今週は何をしているの?)
Do you have any fun plan for the weekend?(週末に楽しい予定はある?)
共通の趣味などある程度会話を繋いだら、
Would you like to meet up for a coffee?(コーヒーでも飲みながら会わない?)
なんて誘ってみるのもいいですね。交際に発展しなくても友達になって人や、楽しいデートだけをした相手というのもいます。
まとめ
様々なきっかけを通じて外国人のお友達を作る方法を紹介してきましたが、どのやり方にも共通しているのは心をオープンにするということ。みなさんも素敵な外国人の友達が作れることを祈っています。