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iPhoneでプロ映像を撮影する方法

    iPhoneでプロ撮影する方法

    スマートフォンで本格的な映像が撮影できたらとても便利ですよね。高価な機材をわざわざ購入しなくても、携帯電話でYouTubeやInstagramのための綺麗な映像が撮れれば、旅行先でも手軽に撮影を楽しむことができます。

    これは映像業界で仕事をする私からしても同じです。本格的なドキュメンタリー撮影となると重く、高価なカメラとその周辺機材を持って飛行機に乗るわけですが、華奢な私はいつも身軽に移動したいと思ってきました。それに荷物が少ないほうが現場での撮影の機動性も増します。

    コロナウィルスの影響もあって、大人数のクルーでロケにいけないこともあって、先日実際にスマートフォンオンリーでテレビ番組の撮影を行いました。ところが、熟練のプロデューサー陣からスマートフォン撮影だとは全く気づかなかったと言われたのです!

    というわけでこの記事では、iPhoneでプロ級の映像を撮影するためのポイントについてお話していきます。

    iPhone対応の動画撮影モード

    4Kまで撮影できる画質の高さ

    Lady Gagaが「Stupid Love」のプロモーションビデオをiPhoneで撮影したことは話題になりましたよね。最近のiPhoneは4Kと呼ばれる高画質での撮影が可能なのです。

    日本では8Kでの放送が始まっているとはいえ、世界的に主なテレビ映像の解像度はまだ2K(HD)のものが標準です。ですから、スマートフォンで4K撮影ができるというのはかなり画期的なわけですね。

    ただ、映像のクオリティを決めるのは2Kや4Kという解像度が全てではありません。同じ4Kでもカメラのセンサーのサイズやビットレートによって、出来上がってくる映像の質には差があります。

    ステディカム以上の手振れ補正

    最近のiPhoneの優れている点は4K対応の解像度だけではありません。私が何よりも感謝しているのは、歩きながら撮影した映像も揺れがほとんど感じられない手ぶれ補正の技術です。

    放送業界では、歩きながら撮影するような場合、ステディカムと呼ばれる機材を使ってカメラが揺れないように撮影することがあります。でもiPhoneでは特別な機材を取り付けることなく、普通に撮影してもステディカムと同じようなスムーズな映像を撮影することができるのです。

    iPhoneでできないこと

    前述の通り、スマホで全てが完了してしまう日を私は待ち望んでいたわけですが、もちろん大きなカメラが存在するのにもそれなりの理由があります。やはりプロ機材にはスマートフォンにはない機能があるわけです。例えば、iPhoneでは基本的にオートフォーカスなので、特定のものにフォーカスを置いておくというのが難しいです。また絞りやISOなど明るさに関する細かい調整をすることができません。

    また、プロ機材であればレンズの周りについたリングを回して滑らかに対象物にズームインすることができるのですが、iPhoneの場合は、指で摘むようにしてズームインを行うためなかなかスムーズには行きません。

    アクセサリで機能を補う

    そんなわけで使えない撮影テクニックはあるわけですが、うまくアクセサリを使うことで、よりプロっぽい映像を撮影することは実際可能です。私が熟練のプロデューサーたちに気付かれずにiPhone撮影を行うことができたのも、アクセサリあってのことです。おすすめのアクセサリーは次の通りです。

    用意したいアクセサリー

    三脚

    まず、私が絶対に必要だと思うアクセサリーは三脚です。プロ映像を撮影するために、三脚はやっぱり必要だと思います。よって、他のものは無視してもいいですが、三脚だけは絶対に用意してください!

    三脚はインタビュー映像など固定したカメラ位置での撮影をするのに役立つだけでなく、上下のティルトや左右のパンと言ったプロ撮影でよく使うカメラの動きをよりスムーズにすることができます。

    もちろん手ぶれ補正でかなりきれいに撮影することはできますが、カメラが動く際に水平ラインを維持するなど高度なレベルでの安定感を達成したければ三脚が絶対に必要です。よってヘッドの動きがスムーズな三脚でなければいけません。おすすめは以下のものです。

    Velbon Videomate 538

    照明

    iPhoneの弱点として、カメラのセンサーサイズがあまり大きくないことが挙げられます。センサーサイズは物体に当たって返ってくる光を受け取る感度に関係するものです。よって、明るい場所で撮影している時はあまり違いが感じられないのですが、センサーサイズが小さいと暗いところで撮影するとノイズが乗ってくるのです。

    それを補うのに必要なのが証明です。私はあくまでコンパクトに動きたいので、小型のLED照明を持ち歩いていますが、それでもプロ撮影には十分な明るさの照明が必要です。おすすめは以下のものです。

    Godox LED64

    音声レコーダー

    プロのクオリティの撮影をするた目には、映像だけでなく音声にもこだわりたいですよね。iPhoneのマイクはかなり優秀で、特に自撮りできるくらいの距離で話していると非常に美しく音声も収録することができるのですが、ちょっと離れると音質は少し落ちてしまいます。

    そんな時に便利なのがワイアレスマイクなわけですが、本格的なものはそれなりに高価ですし、またiPhoneに取り付けるためにはアクセサリも購入しなければいけません。

    そんなわけで私が愛用しているのが、以下の音声レコーダーです。これに安いピンマイクを取り付けて、話し手のポケットに入れて録音したり、セルフィスティックに取り付けてブームマイクとして使ったりしています。

    Zoom H1n

    まとめ

    iPhone撮影のアドバイスが欲しい、動画を作っているけれどポイントがわからない、という方のために遠隔ディレクションでのサポートもしていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。