英語の論理読解のコツ

英語の論理読解のコツ

英語の論理読解という言葉は、みなさん聞いたことがあると思います。でも、一体どうすれば論理的に英語を論理的に捉えられるの?という方も多いと思います。なぜ、英語は論理読解する必要があるのか、この記事では英語の構造を踏まえながら、英語の論理読解のコツについて説明したいと思います!

まず、私自身の経験を少しお話ししましょう。私は中高時代、英語がとても苦手でした。18歳になるまで外国に一度も行ったことがなかったので、外国語というものに実感がありませんでしたし、興味もありませんでした。

そんな私ですが、高校時代にある英語の先生に出会って、英語への考え方ががらりと変りました。ある日を境に私は英語を論理構造で捉えるようになったのです。論理読解ができるようになるとリーディングやライティング、さらには受験英語の問題を解くのも楽しくなります!

英語の論理読解ができるようになったおかげで、京都大学の現役合格も実現したのです。

Audibleで英語を勉強しよう

当時私は文系でしたが、得意だったのは数学や物理など「論理的」な科目でした。父は漢学者なのですが、実は国語もそれほど得意ではありませんでした。それは自分の中に腑に落ちる「論理」というのを、英語や国語といった文系教科に見出せなかったからだと思います。 

高校2年生のとき、夏期講習である英語教師に出会いました。その先生の授業を受けて、「英語はパズルなんだ!」と感じました。初めて英語という言語の論理性に気づいた瞬間でした。 

英語の論理読解

be動詞

例えば、「be動詞」を挟んだ両側の単語には同等の関係が成り立ちます。この同等関係は数式の「イコール」と同じように捉えることができます。

2=2、1+1=2、2−1=1

イコールで挟んだ両側には同等の関係が成立しますね。「be動詞」を「=」だと思って次の英文を見てください。

 ・I am Yuko.(私=ユウコ)

同等関係が見えてきませんか?次の文でも同じです。

・You are beautiful.(あなた=美しい)
・This is a pen.(これ=ペン)

「be動詞」を単語として捉えるのではなく、関係を作る記号と捉えればいいのです。このように動詞を中心に考えながら論理構造を見極めていくのが英語の論理読解のポイントです。

英語の発音矯正コース

英語の5文型の論理読解

SV構文

S(主語)+V(動詞)の構文は、「y=x」という方程式を解くのに似ています。動作を表す「V(動詞)」の部分を、操作を表す方程式の「x」と捉えてみます。他の部分も対応させて、「S(主語)」を「y」とします。方程式に数値を代入するのと同じ方法で、SV構文に単語を代入すれば文を作ることができます。

・I agree.(S:私、V:同意する)
・You sing.(S:あなた、V:歌う)
・She sleeps.(S:彼女、V:眠る)

英語はどの動詞が使われるかによって、文型が変ります。SV構文を作る動詞は「自動詞」と呼ばれるものですね。主語の動きを表す動詞です。動詞を辞書を引くと「自動詞」か「他動詞」か区別が載っていますので、新しい動詞に出会ったときにはどちらになるかも確認しておきましょう。

SVO構文

S(主語)+V(動詞)+O(目的語)の構文は、「y=ax」という方程式を解くのに似ています。これも動作を表す「V(動詞)」の部分を、操作を表す方程式の「x」と捉えてみます。他の部分も対応させて、「S(主語)」を「y」とし、「O(目的語)」を「a」とします。すると、SVO構文も方程式に単語を代入するだけで簡単に作ることができます。

・I eat an apple.(S:私、V:食べる、O:りんご)
・You move the table.(S:あなた、V:動かす、O:テーブル)
・He likes cats. (S:彼、V:好き、O:猫)

SV構文の動詞は「自動詞」でしたが、この文の動詞は「他動詞」です。日本語では「〜を」で表される動きの対象を記述する必要のある動詞です。

SVC構文

S(主語)+V(動詞)+C(補語)の構文も、「y=ax」という方程式を解くのに似ています。ただ、一番最初に見た「be動詞」もこのタイプに分類されるように、方程式の「x」が「1」つまり「y=a」が成り立つ文型になります。この構文S(主語)と
(補語)が同等になる関係を表します。

・I feel happy.(S:私、V:感じる、C:幸せ、私=幸せ)
・You look good.(S:あなた、V:見える、C:良い、あなた=良い)
・It sounds great.(S:それ、V:聞こえる、C:素晴らしい、それ=素晴らしい)

SVOO構文

S(主語)+V(動詞)+O1(目的語)+O2(目的語)の構文は、「y=ax+b」という方程式を解くのに似ています。これも動作を表す「V(動詞)」の部分を、操作を表す方程式の「x」と捉えてみます。他の部分も対応させて、「S(主語)」を「y」とし、「O1(目的語)」を「a」、「O2(目的語)」を「b」とします。SVOO構文も方程式に単語を代入するだけで簡単に作ることができますね。

・I buy you a drink.(S:私、V:買う、O:あなた、O:飲み物)
・You teach me English.(S:あなた、V:教える、O:私、O:英語)
・She gave me a watch.(S:彼女、V:与える、O:私、O:腕時計)

SVOC構文

S(主語)+V(動詞)+O(目的語)+C(補語)の構文も、「y=ax+b」という方程式を解くのに似ています。これも動作を表す「V(動詞)」の部分を、操作を表す方程式の「x」と捉えてみます。他の部分も対応させて、「S(主語)」を「y」とし、「O(目的語)」を「a」、「C(補語)」を「b」とします。ここでSVOO構文と少し異なるのは、「a=b」の関係を満たすという点です。

・I make you happy.(S:私、V:する、O:あなた、C:幸せ、あなた=幸せ)
・You keep the room clean.(S:あなた、V:維持する、O:部屋、C:きれい、部屋=きれい)
・He leaves the door open.(S:彼、V:放置する、O:ドア、C:開いている、ドア=空いている)

英語の基本文型はこれで全部です。あとはこのバリエーションや変換作業、組み合わせで対応できてしまうのです!

論理読解の学習法

学習方法としては、それぞれの動詞をこれらの構文のどの文型になるかで仕分けしてみるのがいいと思います。これが方程式を学ぶのと同じようなプロセスになります。ライティングであれば単語を文型の「方程式」の中にどんどん代入していくだけです。リーディングであれば動詞によってどの文型の「方程式」なのかを分析し、単語を訳しながら単語と単語の関係を理解しながら訳せばいいだけです。

とにかくコミュニケーションの楽しさという実感のない私にとって、受験英語を突破させてくれたのは、紛れもなくその「論理性」でした。  ある動詞がSVOなのかSVCなのかあるいはSVOOなのかSVOCなのかという形と、その構成要素である単語を覚える、という2つのプロセスを踏むことによって、受験英語はとてもシンプルなものになりました。

英語の論理のパワー

実際の英語会話においても私はこの論理性のおかげで、日本語の文章を頭の中で訳すという作業をせず英語を話すことができます。物事の論理関係で捉えて表現するという方法をとることで、より速く簡潔に英語をプロセスすることができるのです。  

そういう意味で、私は日本語で話すときよりも英語で話すときの方が、自分の思考をうまく説明できると感じます。私は大学院で科学史を専攻していましたが、科学論文は日本語訳を読むより、英語の原文を読む方が断然意味を成すように感じていました。英語の方が科学をやるのにずっと適した言語だと今も思っています。 

もちろん、英語学習には様々な方法論があって、教材も出回っていますが、もし英語をパズルだと感じた経験が一度もなければ、文の構成要素の論理的関係について、少し観点を変えて見てはいかがでしょうか?