イギリスにはお洒落なパッケージに包まれた美味しいチョコレートがたくさんあります。この記事ではイギリス在住17年のコーディネーターが、イギリスの伝統ある高級チョコレートブランドからイギリス庶民に愛されるお馴染みの品まで、イギリスのおすすめチョコレートをご紹介しています。
おみやげやプレゼントにイギリスのチョコレートを買って帰りたいと思っても、デパートなどに行くとありすぎて迷ってしまいますよね。店頭ではフランスやベルギー、スイスなどヨーロッパ各国のものも一緒に置かれていて紛らわしいのも事実です。
また、近年人気が高まっているチョコレートブランドも見逃せませんよね。この記事を書くにあたってセレクションには悩んだのですが、現地の最新トレンドを反映しながら、以下のイギリスチョコレートブランドをご紹介することにしました。この記事を参考にぜひイギリスならではのチョコレートを堪能してくださいね!
イギリスの高級おすすめチョコレート
Charbonnel et Walker
筆者のイギリスチョコレートの一押しは、なんと言ってもシャルボネル・エ・ウォーカーです。シャルボネル・エ・ウォーカーは、イギリスの高級チョコレートメーカーで、1817年に設立された歴史あるブランドです。
ロンドンに本拠を構え、伝統的な製法と高品質な材料を使ったチョコレートで知られています。おみやげやギフト向けとしては特にトリュフチョコレートが有名で、ローズ、チャンパン、シーソルトなどの豊富なフレーバーやカラフルなチョコレートボックスで人気を博しています。
このチョコレートブランドは王室御用達メーカーとしても知られていて、故エリザベス女王はCharbonnel et Walkerのローズとすみれクリームのチョコレートが一番のお気に入りだったそうです。
Prestat
プレスタットも王室御用達ブランドとして知られる1902年に創業されたイギリスの老舗チョコレートメーカーで、ロンドンのピカデリーに店舗を構えています。トリュフ、プラリネ、トフィー、キャラメルなどのクラシックなチョコレートのほか、ローズ、ベルガモット、チャンピオン、イチジクなどのユニークなフレーバーも人気です。
箱がポップなカラーをベースにしていてとても可愛くてかつ金の文字などを使っていて高級感を持っているので、プレゼントやおみやげにもおすすめです。イギリスの高級スーパーWaitroseでも取り扱いがあるので、デパートや専門店に行かなくても手に入りやすいのも嬉しいですね。
Rococo Chocolate
ロココチョコレートは、1983年にチョコレート愛好家のChantal Coady氏によって設立されたチョコレート屋さんです。ロンドンに本拠を置くこのブランドは、クリエイティブで斬新なフレーバーのチョコレートを提供しています。オーガニックの原材料と持続可能な製造プロセスにこだわって作られているのもイギリスらしいですよね。
白地に繊細な青の模様が施されたアイコニックなデザインの箱がとても印象的です。同じ青のリボンがかけられているものも合って、プレゼントやおみやげにもおすすめのチョコレートブランドです。
Hotel Chocolate
ホテルショコラは、1993年にに創設されたイギリスの高級チョコレートブランドです。このブランドは持続可能な農業と公正な取引を重視しており、自社農園でカカオ豆を栽培していることでも知られています。トリュフ、プラリネ、キャラメル、チョコレートバーなど、豊富な種類のチョコレート製品を提供しています。
ロンドンの主要な駅など、町のあちらこちらに専門店があり、チョコレートカフェやショップも展開しています。特に冬にはホットチョコレート、夏にはアイスクリームを楽しむことができ、どちらもとても美味しいので店舗に出向いてチョコレートを選びながら堪能するのをおすすめします。
イギリスの中級おすすめチョコレート
Choc on Choc
チョコオンチョコは、イギリスのクリエイティブなチョコレートブランドで、2003年に創業された比較的新しいメーカーです。このブランドのチョコレートは、季節の行事などに合わせて様々なデザインが出される他、リアルな果物、野菜、動物などのユニークなデザインのものも一年を通して人気があります。
視覚的に美しいチョコレートなので、インスタを見ているだけでも楽しくなってしまいますが、ギフトとしてもらうともっと嬉しいチョコレートです。ウィンブルドンなどイギリスらしい行事に因んだチョコレートは友達に喜ばれること間違いなしです。
Montezma’s
モンテズマズは、2000年に創業された比較的新しいチョコレートブランドです。ロンドンに専門店があり、近年人気が高まっているブランドでもあります。ロンドンのチョコレートブランドらしくオーガニックでフェアトレードの材料を使用し、クリエイティブなフレーバーも提供しています。パッケージがカラフルで可愛いのも嬉しいですね。
Whitakers
ホワイテカーズは、1889年に創業した伝統あるチョコレートメーカーで、イギリス北部のヨークシャー地方に拠点をおいています。伝統的なチョコレート製造技術を用いて、チョコレートボックスやチョコレートバーなどを提供しています。特に、チョコレート・オレンジ(チョコレートでコーティングされたオレンジのスライス)は人気が高いのでおみやげにもおすすめです。
Beech’s
ビーチズは、1920年代にランカシャー州プレストンの中心部にある工場で創業された歴史あるチョコレートメーカーです。高品質なチョコレートをはじめ、チョコレート関連製品を提供しています。ダークチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートのほか、ナッツやフルーツ、キャラメルなどのチョコレート詰め合わせも人気があります。
近年発売されたマルク・ド・シャンパーニュ、ピンク・マルク・ド・シャンパーニュ、プロセッコ、アングルシー海塩キャラメルトリュフのコレクションは、高級感もあるのでプレゼントやおみやげにも最適です。
Cartwright&Butler
カートライト&バトラーは、1981年に創業されたイギリスのブランドで、チョコレート専門店ではありませんが、近年デパートや空港でもよく見かけるようになったお菓子メーカーです。ちょっと田舎風の可愛らしい缶や箱に入った商品はとてもイギリスらしく、チョコレートの他、ビスケットやケーキなども人気があります。高品質ながらも高級チョコレートブランドのものに比べるとお値段がちょっと安めなのでお財布にも優しいブランドと言えます。
Davenports
デイヴェンポーツは、ちょっとノスタルジックな味わいを意識したチョコレートを製造するイギリスのチョコレートメーカーです。イギリスらしい伝統的なチョコレート製品を購入したい人におすすめです。チョコレートバーやボックス入りのトリュフ、アソートチョコレートなど、ちょっと懐かしい雰囲気のチョコレートを楽しむことができます。
イギリス庶民のおすすめチョコレート
Quality Street
クリスマス時期にイギリスのチョコレートを買おうと考えているのであれば、このクオリティストリートが断然おすすめです。このチョコレートはイギリス庶民のクリスマスには絶対に欠かせない一品というくらい、どこの家庭にも必ず一箱は置かれているイギリス人には馴染みのあるチョコレートです。
多様なフレーバーのアソートチョコレートで、トフィー、プラリネ、キャラメル、いちごクリーム、オレンジクリームなど様々な味のものが含まれています。特にクリスマスシーズンには、カラフルなメタリックラッピングの缶入りセットが人気を集めます。家族の中でどのフレーバーが好きかが議論になったり、取り合いになったり、ネタにも尽きない大人気のチョコレートです。
After Eights
アフターエイトは、ミントフレーバーのチョコレートで、一番典型的ななものは薄い四角い形状のチョコレートの中にミントのペーストが入っていて、緑色の包み紙に包まれているものです。アフターディナーミントとして知られ、ディナーの後などにデザートとして楽しまれることが多いです。レストランなどでも食後に出されることがあるもので、ホームパーティーなどで差をつけたい人はディナーの後にコーヒーと一緒に出すのもいいですね。
M&S
マークス&スペンサー(M&S)は、イギリスを代表する高級スーパーですが、自社ブランド商品も多く提供しています。スナック菓子やクッキーなどもとても充実していますが、チョコレート製品も例に漏れず高品質で安価かつ美味しいものが多く出されているので、会社や家族などたくさんおみやげを買わなくてはいけないという人に特におすすめしています。
様々な種類のチョコレートバー、トリュフ、チョコレートギフトなどが幅広く取り揃えられていて、季節やイベントに合わせてラインナップも変わるのでぜひM&Sの店舗にいってチェックしてみてくださいね。
イギリスのチョコレートはどこで買う?
高級チョコレート、中級チョコレートは専門店やデパートで購入することができます。ロンドンの老舗デパートHarrods, Selfridges, Liberty, Harvey Nicholas, Fenwick, John Lewisなどに行けば、この記事に出てきたチョコレートの多くを店頭で見ることができるはずです。
庶民派チョコレートは基本的にスーパーマーケットで買うことができます。Waitrose, M&S, Sainsbury’s, Tescoなどのスーパーをチェックしてみてください。可愛くて美味しいイギリスのチョコレートを皆さんも堪能してみてくださいね。