イギリスにはヘンリーやダイソンなど有名な掃除機ブランドがあります。実は筆者も友人から譲り受けたヘンリーを持っているのですが、最近のライフスタイルに合っていないと思い、買い替えを検討していました。
こんな所帯染みた記事を書くのもなんだなと思ったのですが、掃除機は私たちの生活にかなりの影響を与えるものです。特に筆者はロンドンに暮らす働く博士課程の学生ママなので、家事にかけられる時間はものすごく限られています。
誰か本音で買うべき掃除機を教えてほしいと真剣に思っていたのですが、該当するブログ記事がなく、自分でさまざまな角度からリサーチと検討を重ね、やっと購入する掃除機を決めました。今後購入しようと検討されている方のために、リサーチメモを記しておきます!
イギリスの有名掃除機メーカー
世界的にも有名なイギリスの掃除機といえば、ヘンリーとダイソンです。まずは、それぞれ2つのメーカーの掃除機について概要を説明しておきます。
ヘンリー(Henry)
イギリスのもっとも有名な掃除機の一つは、「ヘンリー(Henry)」ではないでしょうか。可愛い顔の描かれた赤いデザインの掃除機はとてもアイコニックで、お店などでも使われているのをよく目にします。筆者も友人から譲り受けたヘンリーを持っています。
ヘンリー掃除機とは?
掃除機の「ヘンリー」は、Numatic Internationalというイギリスのメーカーが製造する家庭用および商業用の掃除機シリーズです。家庭用の掃除機だけでなく、商業用の大型掃除機もあり、その耐久性や強力な吸引力、大容量など、お店の店頭で使われているのもよく目にします。
ヘンリー掃除機の長所
ヘンリーシリーズの掃除機は、初代のモデルの赤いデザインだけでなく、明るい緑やピンク、青などのものもあります。ピンクのものは「ヘンリエッタ」など、それぞれ名前がついていて、丸い顔や目、微笑む口など、愛らしい顔つきが特徴です。それゆえ掃除機なのにもかかわらず、みんなから愛着を持って名前を呼ばれ、使われています。
ヘンリー掃除機の短所
筆者が実際に家庭用として使ってみて感じたヘンリーの難点は、重量がとても重いことです。容量が大きいのはいいのですが、その分大きく重く、2階建ての家に住んでいると階段を上り下りすると汗ばんでしまうほどです。さらに、吸引力が強いことの裏返しとして、カーペットなどに吸い付くので、動かすのに結構力を使うため、とにかく掃除に大変体力を使うという結果になってしまいました。
ダイソン(Dyson)
ヘンリーとともに有名なイギリスの掃除機メーカーというと、「ダイソン(Dyson)」ではないでしょうか。日本でも友達の家にいくとよくあるので、イギリスブランドながら日本でもよく名の知れた掃除機だと思います。イギリス国内でももちろんダイソンは人気で、デパートなどの家電品コーナーでもイチオシのディスプレイがあり、筆者自身も掃除機を買うならダイソンというイメージがありました。
ダイソン掃除機とは?
ダイソンは、イギリスの技術者であるジェームズ・ダイソンが創業したメーカーで、掃除機だけに限らず、ヒーターや扇風機、ヘアドライヤーなど家庭用電化製品も製造しています。ダイソンの掃除機は、伝統的な袋式の掃除機に代わる新しい技術やデザインを提供たメーカーとしても世界中で人気を博しています。
ダイソン掃除機の長所
革新的なデザインを売りにしている掃除機メーカーだけあって、コードレス掃除機などの機種も充実していて、筆者も購入するならスティック・ヴァキューム(Stick Vaccum)などと呼ばれる、コードレス型のダイソン掃除機を検討していました。パワーとデザインの観点からは、世界的にもトップの掃除機ブランドだと思います。
ダイソン掃除機の短所
ただ、ダイソンの掃除機の最大の欠点は、お値段が高価であることです。さらに、コードレス掃除機についての口コミを調べていると、かなり高価なハイレベルの機種でも、電池のもちが悪いことが指摘されていました。さらに、掃除機をかけている間ずっと指でスイッチを押した状態にしていないといけないという情報もあり、使い勝手の点においてもイマイチという評価でした。
ヘンリーvs.ダイソンどちらを買う?
イギリスの2大掃除機メーカーの掃除機の概要はご理解いただけたと思います。でも実際購入するとなると、どちらにするか悩みますよね。私が検討したいくつかの点を以下に記しておきます。
デザイン
デザインの観点からすると、どちらも捨て難いです。子供がいる家庭なので、ヘンリーはなかなか愛着も持て、話題にもなりやすい可愛いデザインです。ダイソンは、ヘンリーとはちょっと違った、機能的なデザインを備えています。スマートでモダンなデザインが素敵ですよね。デザインの観点からは、どちらもそれぞれに良い点があるといえます。
重量
女性が2階建ての家で使うとなると、重量はかなり重要です。その点ではダイソンに軍配が上がります。アイコニックなオリジナルのデザインのヘンリー掃除機の重量が6.9kgなのに比べて、ダイソンの人気機種V8は立ったの2.6kgです。ただ、ヘンリーにも「クイック・ヘンリー」と呼ばれるコードレスの機種があり、こちらは3.2kgです。
値段
ヘンリーもダイソンも世界的なブランドとなっているので、購入する国によってお値段は異なると思いますが、イギリスではコードレスタイプのものでもヘンリーが300ポンド以下なのに対し、ダイソンはもっとも安い機種で300ポンド程度から、機種のレベルが上がると600ポンド以上のものなどもあります。お値段の点では、ヘンリーの方がお手軽ですね。
バッテリーの持ち
調べてみると、バッテリーのもちはどのコードレス掃除機も同じようなもののようです。高価なものを購入したからといって、決してバッテリーの耐久性や持続性が上がるわけではないというのは、現在の技術の限界なのかも知れません。
結論
というわけで、筆者は散々クイック・ヘンリーと、ダイソンV10という2つのコードレス掃除機を比較検討したわけですが、最終的にはヘンリーもダイソンも購入しませんでした。筆者が購入したのは「HONITURE S12」という中国のメーカーのコードレス掃除機です(笑)。
おそらくダイソンの掃除機のデザインを真似て作ったモデルなのですが、口コミ評判が非常によく、値段が100ポンドちょっとと安かったことが決め手でした。どうせどの掃除機を買ってもバッテリーの耐久性に限界があるのなら、高価なものを購入せず、早めの買い替えを視野に入れて安めのものを買った方がいいというのが、筆者の理屈です。
2ヶ月ほど使用しましたが、使い心地なども含めて満足しています!
でももちろんヘンリーもダイソンもイギリスのアイコニックなブランドですので、素敵なイギリスメーカーの掃除機を家に置きたいという方はぜひ購入してみてください。