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英語の履歴書(CV)の書き方

    英語の履歴書(CV)の書き方

    英語の履歴書の書き方に迷っていませんか?ネットで検索すると、様々な形式のものが出てきて、どれを使っていいか迷ってしまいますよね。この記事では、イギリスで働く私が実際に送って、本当に返事もらえた英語の履歴書(CV)を元に、英語の履歴書の書き方について説明していきます。

    英語の履歴書の書き方

    履歴書は、英語で「Resume」や「CV(Curriculum Vitae)」などと呼ばれます。イギリスではCVというのがもっとも一般的です。俳優やモデルの場合であれば、出演作品などの経歴をリストアップした「Bio(Biography)」と呼ばれる短い履歴書が使われることもあります。

    英語の履歴書の基本要素

    英語の履歴書に含めるべき基本要素には次のようなものがあります。

    1. 連絡先
    2. アピールポイント
    3. 職歴
    4. 学歴
    5. その他の活動実績

    名前と連絡先

    とても基本的なことですが、履歴書には名前と連絡先を記入します。せっかく素晴らしい履歴書を送っても、返事をもらえなかったら勿体無いですよね。最低でも次の4つは明記するようにしましょう。

    • 氏名
    • メールアドレス
    • 電話番号
    • 住所

    昔、ワーキングホリデービザでイギリスに滞在していた時に、「Permanent Address」を書くようにと言われて日本の住所まで書いていたことがありますが、賃貸でもその国に滞在している間の住所を書いておけば十分だと思います。他の国の住所を書くと、逆に就業の権利がないと思われてしまうかもしれないので、ホテルやホステルなどに住んでいるのでない限りその時に住んでいる場所の住所を書いておけば大丈夫です。

    アピールポイント

    英語の履歴書でもっとも重要なのは、1ページ目の上半分です。たくさんの応募がある仕事などの場合、雇う側も忙しい中でたくさんの履歴書に目を通さなければいけないため、最初の方だけチェックして、最後まで読まないということも多くあるそうです。よって、雇い主が最初に目を通す1ページ目の上半分が勝負になります。私の場合は、名前と連絡先に続いて『Professional Summary』と『Key Skills』という項目を設けています。

    『Professional Summary』では、自分の職業上の概要を、仕事をする上での信条と合わせた3行ほどのステートメントを載せています。『Key Skills』の方では、箇条書きで応募している仕事に従事する上で重要だと思われるスキルを6つほど並べています。資格や使えるソフトウェアなども、この項目に入れてしまうと雇う側にとってもわかりやすくなります。

    留学用の履歴書の場合は、『Professional Summary』の代わりに『Research Interests』として研究分野の概要、『Key Skills』の代わりに『Accomplishment』などとしてアワードなどでアピールすることもできます。

    この履歴書の「表紙」とも言える1ページ目の上半分で興味を持ってもらえれば、さらに下を読み進んで、詳しい情報を知ってもらえるという構造になっています。

    職歴

    概要の次に書くのは経歴です。日本の履歴書の場合は、時系列に並べることが多いため、学歴が先かもしれませんが、就職のための英語の履歴書の場合は職歴を先に書きます。応募する仕事と直接関連する度合いの高いものが優先されるという考え方ですね。このセクションには、次の要素を入れるようにしましょう。

    • 会社名
    • 役職名
    • 就業期間
    • 主な仕事内容

    就業期間は日付まで書かなくてもいいですが、何年何月くらいまで書いておくと良いですね。主な仕事内容についてもアピールとなる業務を3、4つ箇条書きで提示します。単に「〜を行なった」と書くのではなく、それがどういう結果や利益を会社にもたらしたかまで書くと、雇い主にとってより魅力的な履歴書になります。

    学歴

    職歴と同様に、学歴も基本情報を記載します。下の「履歴書のデザイン」のところで詳しく書いていますが、あまり長くなるのもよくないため、学歴については完結に書くようにしましょう。あまり遡っても効果がないので、大卒の人であれば高校くらいまで遡っておけば良いと思います。

    • 学校名
    • 専攻名
    • 在籍期間
    • 主な研究内容

    その他の活動実績

    職歴、学歴以外に何かアピールになるような活動実績があれば、ぜひ書いておきましょう。特に、応募している役職に役立つもの、関連のあるものを書くのが効果的です。それ以外にも、長年努力して得たものや、上記の概略のところに書ききれなかったものでぜひ雇い主に知ってもらいたいと思うことがあれば、この項目に書くべきです。


    ビジネス英語コース

    日本語の履歴書との違い

    基本的に写真はいらない

    日本の履歴書であれば顔写真を張りますが、英語の履歴書の場合基本的には写真はいらないとされています。個人的には写真を貼って通ったこともありますし、俳優やモデルなど写真が必要な職種もありますが、一般的には写真はなくて大丈夫です。

    年齢、性別、配偶者の有無

    日本の履歴書には、生年月日や性別、配偶者の有無などを書く欄がありますが、これについても書く必要はありません。特に欧米では、年齢や性別、婚歴などでの就労差別を避けるために、基本的に考慮しない要素となっています。

    履歴書のデザイン

    私はイギリスで働き始めて10年以上になりますが、ふと自分の英語の履歴書をアップデートしようと思い立ち色々調べていると、今まで気に留めていなかったような情報がいくつか出てきました。時代の変化とともに履歴書のデザインやスタイルも変わるものなのかもしれませんね。個人的に面白いと思ったフォントやレイアウトの話も含めて、いくつかのポイントを共有しておきたいと思います。

    英語の履歴書は白いキャンバス

    フォーマットがほぼ決まっている日本の履歴書と違って、英語の履歴書は自分のこれまでの経歴や業績を自由にアピールすることのできる白いキャンバスとも言うべきものです。絶対にこうでなければいけないという決まった形があるわけではないのでかなり自由度があり、自分の経歴をアピールしやすいフォーマット、レイアウトを考えることで、より魅力的な履歴書を作ることができます。

    理想的な履歴書の長さ

    デザインやレイアウトに自由度があるとはいえ、ある程度常識の範囲には当てはまっていた方が良いと言えます。最適な英語の履歴書の長さを検索してみると、ほとんどの専門サイトに同じ回答が載っていました。

    ズバリ、A4用紙で2ページです。

    私は自分が人を雇う立場だったこともあるのですが、そのときには様々なページ数の履歴書を受け取ったものです。やはり、たくさんの応募を受け取ると、1枚を読むのにかける時間はそれほど長くありません。よって2枚くらいが理想的と言えます。

    最適なフォントサイズ

    フォントサイズは10.5〜12が最適と言われています。細かい文字でたくさん書けば、熱意が伝わると思ってしまうかもしれませんが、相手が忙しいこと、そして相手側には候補者に求めるスキルや素質が明確にあるということを意識して、シンプルかつ相手が欲しいものを与える履歴書を心がけましょう。

    フォントの選び方

    履歴書に最適なフォントとしてよく挙げられるのは、以下のタイプのフォントです。

    • Times New Roman
    • Arial
    • Calibri
    • Helvetica
    • Cambria
    • Georgia
    • Garamond
    • Avenir Next
    • Verdana
    • Trebuchet MS

    どんな業界の仕事に応募するか、どんなポジションの仕事か、どんなイメージを伝えたいかなどによっても異なりますが、私が自分の履歴書で使っているフォントは「Avenir Next」です。私はテレビやジャーナリズムなどクリエイティブ系の業種なので、あまり堅苦しくないフォントを使い、モダンな印象の履歴書を心がけています。

    経理などもっとお堅いコーポレートの職への応募であれば、もう少しかっちりしたTimes New Romanなどのフォントの方が良いかもしれませんね。もちろんデザインの自由度はありますが、ポイントは読みやすい、見やすいというところにありますので、それだけは忘れないようにしましょう。

    見出しや箇条書きを使う

    新聞でも、ブログでもそうですが、やはり、見出しを何段階かにわけ、その下にもう少し細かい説明を書くという形式を取ると、履歴書もまた見やすくなります。忙しい相手がスキミングするのにも、見出しがはっきりしていれば読みやすくなりますね。

    前述の通り英語の履歴書で一番重要なのは、1ページ目の上半分と言われています。もっとも効率的に自分のアピールポイントが伝わり、そして雇用主が探しているものが目に入りやすい履歴書を心がけて、履歴書を書いてみてください。

    夢を叶える未来の自分の履歴書

    ある仕事に応募しようと思いながら履歴書を書いていて、今の自分のスキルセットでは不十分と感じることがあると思います。そういうときは応募用の履歴書とは別に、未来の自分の履歴書を書いてみましょう。現在の自分の経歴とは関係なく、その仕事を得るのに十分だと思える理想の履歴書を書いてみるのです。

    持っていたら確実にその職を得られると思う資格、有利になると思える語学、理想的な職歴を書き入れた履歴書です。私は、京都大学在学中の夏休みに、ワーキングホリデービザでイギリスに滞在していたときに、ロンドンの街で職を得るために何も売りどころのない自分の履歴書を前にに項垂れながら、未来の自分の履歴書を書きました。そこにはイギリスの大学院を出て、世界を巡りながら仕事をしたいという私の原点があったように思います。

    今、私の履歴書にはその「未来の履歴書」に書いたの3つ以上のことが事実として記載されています。実現されていないこともあるので、またここから次のステップへ進めるように、また未来の履歴書を書き直そうと思っています。皆さんも、ぜひ夢を叶える未来の自分の履歴書を一度書いてみてください。

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