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場所と言語を変えたGoogle検索

    言語と場所を変えたGoogle検索

    海外の国の、外国語でのGoogleの検索結果を知りたいと思ったことはありませんか?Google検索の設定と、Google Chromeの翻訳機能を使えば、日本にいながら世界中の情報を日本語で検索し、その検索結果を日本語で読むことが可能です。この記事では、詳しい設定の仕方と、言語の変え方、使い道などを説明していきます。

    私はロンドンに住んでいるので、時々「ヨーロッパ」全体のことをリサーチしてほしいというリサーチの依頼をいただきます。もちろん英語でリサーチできる範囲であれば普通に手作業でやりますが、どれほどウェブ上の情報の多くが英語で書かれているからと言って、英語の情報というのはやはり英語圏のもの、英語圏の人の見解というのに偏ってしまいます。

    その国の人が、その国の言語で見ているものの検索結果を知りたいとなると、やはりその国の言語でリサーチする必要があります。でも、残念ながら私はそんなにたくさんの言語を話せるわけではありません。自力でできるとしたらフランス語の情報を少し追加するくらいです。ドイツもイタリアもスペインも、さらにはクロアチアやポーランドもとなると、とても対応し切れません。そんなときに頼れるのは、やはりGoogle先生しかいません!

    国と言語を指定して外国語サイトのGoogle検索

    場所を反映してしまうGoogle検索

    最近はGoogleが賢すぎて、ある国にいながらGoogleで検索を試みると、その場所を反映した表示になってしまいます。例えば、イギリス・ロンドンにいながら「Google」と検索すると、イギリスの検索結果が出てきます。つまりGoogle UKのサイトが検索トップに出てきます。日本にいればGoogleジャパンがトップ、フランスにいればGoogleフランスということになります。

    今夜行こうと思っているレストラン検索などをしているのであれば、いる場所にもっとも関連のある情報を得られるというのは良いことなのですが、海外のテーマについてのリサーチをしようとするとき、場所が反映されてりまうのはあまり有難くありませんね。

    Settings(設定)からAdvanced Searchを選択

    そういうときには、Advanced search(アドバンストサーチ)の機能を使います。Google検索をしたときに、検索ボックスと検索結果の間、右側のあたりにSettings(設定)という文字が出ています。これをクリックして、5番目に出てくるAdvanced Search(アドバンストサーチ)を選択します。下のスクリーンショットをご参照ください。

    language(言語)region(地域)を指定

    Advanced Search(アドバンストサーチ)をクリックすると、以下のような画面が現れます。この画面では検索に関する様々な条件を指定することができます。この画面の真ん中あたりに、language(言語)とregion(地域)を設定する欄があります。下のスクリーンショットではグレーのボックスがその部分にあたります。私のGoogleはもともと英語の設定だったので、ここの言語をフランス語に、地域をフランスに変えてみます。

    すると、フランスの検索結果に変わります。先ほどはGoogleUKが検索トップに来ていましたが、今度はGoogleフランスが検索のトップに来ているのがわかりますね。

    検索結果を自分の好きな言語で読む

    ブラウザ内でGoogle翻訳を適用

    ある国のある言語の検索結果は得られました。でも今度はその言語が自分の話せない言語だと結局読めないということになってしまいます。そんなときに便利なのが、Google Chromeの翻訳機能です。ブラウザ内のURLの右側あたりに、Gと文という文字があしらわれたロゴがあるのがわかるでしょうか?これは自分の使用言語のときは現れていないロゴですが、外国語のページが表示されたときには自動的に現れます。

    このアイコンをクリックすると、2つの言語名が表示されます。左側がそのページの言語、右側が自分が普段使っている言語です。私のブラウザは英語設定なので、ページの言語であるフランス語が左側に、ブラウザの設定言語である英語が右側に出ています。フランス語のページが表示されているときに英語をクリックすると、検索結果の全てが自動的に英語に訳されます。よって、フランス語を読まなくても、英語でフランス語の検索結果を一覧できてしまうのです!Googleさすが!

    翻訳の言語を変える

    もちろん、翻訳する言語を変えることもできます。上のスクリーンショットの閉じる「X」印の左の3つの縦並びの点のところをクリックすると、下のスクリーンショットのような翻訳言語の選択オプションが出てきます。ドロップダウンメニューの中から翻訳したい言語を選べば、先ほどの検索結果は全てその言語に訳されます。下のスクショでは日本語を選んだので、もともとフランス語だった検索結果も日本語に訳された状態で表示されます。

    他のページも同じ手順で翻訳

    検索結果をクリックして表示されたページに対しても同じ手順でGoogle翻訳を適用すると、そのページの元の言語にかかわらず、自分のわかる言語で読むことができます。ここで気になるのは、翻訳の正確さですね。最近のGoogle翻訳はかなり精度が高くなってきていると思います。ただ、私はヨーロッパ系言語を原語とするページを見ることが多いので、翻訳する言語を日本語ではなく英語にしています。英語のほうがヨーロッパ系言語の文法的構造が似ているため、直訳的な自動翻訳の訳語を読んでも意味が取りやすいからです。

    翻訳の精度は100点満点中85点という感じでしょうかね。訳はあっているのでしょうが、やはり言語によって言い回しが違うので、それがそのまま出てきてしまうとやはり細かいニュアンスまではわかりません。あるいは言わんとしていることはわかるけど、英語でそういう表現は使わない、みたいなのもあります。

    場所と言語を変えて検索するメリット

    現地の情報がより良くわかる

    それでも、日本語だけ、英語だけと自分の知っている言語だけで検索するよりは、この方法で検索するとはるかに広範な情報を得ることができます。私たちは「英語=海外」のように信じている部分がありますが、それは大間違いです。元が英語のもの、あるいは一度でも英語のメディアに拾われたものは世界中に拡散されますが、ある言語の中に止まっているものは、あまり知られていないニュースなどもあります。

    また、その国や言語を話す人が興味を抱くニュースというのには国や文化によって違いがあるように思います。例えば、フランスのメディアの記事を読んでいると、いかに自分がアフリカについての情報に触れていないかということに気づきます。旧植民地などの情報は、宗主国のメディアでこそ報じているものの、世界中に行き渡るわけではないのです。

    まとめ

    そんなわけで、地域と言語を変えた海外の検索試していただければと思います。知らなかった情報に色々と出会いますし、海外とビジネスされている方には有用な情報も得られるはずです。