ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントのラブコメディで一躍有名になったロンドンのノッティングヒル地区にあるポートベローロード。実は私自身もあの映画を見てロンドンに移住することになりました。
週末のアンティーク市は観光ガイドでもお馴染みですが、ノッティングヒル地区は普段からカフェやレストラン、バー、ブティックやクラフトショップなどが立ち並ぶ、ロンドンのおしゃれエリアの一つでもあります。
1999年の映画のリリースの後一気に地価が上がったという話もあり、現在のノッティングヒルの表の顔はおしゃれで高級感のある地域ですが、もともと移民の多い地区で2017年のグレンフェルタワー火災の起こった所という裏の顔も覗かせます。
でもそんな少しアンダーグラウンドなノッティングヒルは、異文化が融合するクリエイティブでエッジーな場所と言えるのかもしれません。毎年9月にはカリブ系移民コミュニティ主導のノッティングヒルカーニバルも行われています。
バラマーケットやスピタルフィールズマーケットなどとは少し違い、ポートベローロードを中心としたストリートを縦横に広範囲に広がるマーケットで、ストリートの屋台だけではなく近隣の商店などとも一体化しているので、1日で全てを堪能するのはちょっと難しいかも。何度も通って世界各国から集まった美食を試してみたいものですね。
アクラム・ヴィレッジ・マーケット
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ポートベローロードの一角にあるアクラム・ヴィレッジ・マーケット。週末はマーケット内にあるバーで音楽のパフォーマンスなどもありますが、グルメがお目当てなら食べ物の屋台が集約されているここに行くのが良いと思います。
ノッティングヒルの多様性を象徴するかのように、このマーケットには多国籍料理の屋台が並びます。このマーケットの一区画を一周しただけで、世界一周旅行をしたような気になったのは私だけでしょうか。
さまざまな訛りの英語でお客さんを呼び込むフレンドリーな店員さん達が、ほとんどの店で小さなスティックにさした料理を味見用に無料で差し出してくれるので、実際に食べてみておいしかったものを購入することもできるのが嬉しいですね。
https://visitportobello.com/acklamvillage
インド料理
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インド料理はイギリス料理だと言っても過言ではないくらい英国に根付いているインドカレー。植民地時代の影響ですが、ティッカマサラやバターチキンはイギリス中部地方を中心に独自に発展を遂げ、国民的メニューとして親しまれています。私も学生時代、毎日夜食にサモサを食べていました。
トルコ料理
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さまざまな具の入ったゴズレムが食べられます。
メキシコ料理
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ファジータやブリートもストリートフードの定番ですね。
フィリピン料理
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フレンドリーなシェフが作るチキンの大胆なグリル料理。
フランス料理
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フレンチというと、あらたまったコース料理を想像しますが、こちらの屋台で売られているのはカモ。ダックコンフィをラップやサンドイッチにするなど気が利いていますね。
ビーガン・ベジタリアン・グルテンフリー
ここ数年イギリスではビーガンやベジタリアンになる人が増えています。グルテンフリーをはじめとしたフリーフロムフードもさまざまな種類が出回るようになってきました。そんなロンドンのグルメトレンドはもちろんアクラム・ヴィレッジ・マーケットのメニューにも反映されています。
ファラフェル
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ベジタリアン料理の王道とも言えるファラフェル。ラップやサラダなどとのコンビネーションで購入できます。個人的にはハルミチーズも大好きですね。
タイ料理
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タイ料理もよくパブのメニューに登場するなどイギリスに定着しています。王道はグリーンカレー、パッタイあたりでしょうか?こちらのお店のグリーンカレーは、ベジタリアンバージョンで提供されていました。
イラク料理
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コフタなどの肉料理もありますが、ナスやひよこ豆を使ったベジタリアン料理も気になります。
イタリア料理
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アランチーニを売りにしたこちらのイタリアンのお店もグルテンフリーやビーガンのものを扱っていました。でも一番目を引いたのは可愛いラックに積み上げられたお菓子の方です。
ジャマイカ料理
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ジャークチキンなどの定番メニューもありますが、ジャークビーガンラップなどのビーガンオプションも。
ベネズエラ料理
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コーンブレッドを使ったグルテンフリーのベネズエラ料理。
ペルー料理
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フレッシュな生の食材の陳列が印象的なこちらのお店も、お肉ありメニューとベジタリアンメニューの両方を用意。キノアやプランテイン、ケールなどヘルシーな食材を使った料理が目を引きました。
英語化した「カツ」
カツ?
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カツカレーから来た「Katsu」という言葉が、最近は完全に英語として受け入れられています。でもそこにはちょっとした誤解が・・・。カツはパン粉をつけてあげたお肉の部分を指すはずが、日本風のカレーソースを指す言葉として定着してしまったのです。このお店のカツの理解度は50%くらいかな。
それでもイギリス名物を食べたいなら
フィッシュ&チップス
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通りを何度も縦横し目を凝らして探し他のですが、ポートベローロードに出ている屋台にイギリス料理はほとんど登場しません・・・。それでもイギリス名物を食べたいのであれば、ポートベローロードにフィッシュ&チップス店Georges Portobello Fish Barがあります。
定番はタラですが、個人的には一匹そのまま揚げたものよりも、グジョンやバイツなどと呼ばれる一口サイズのものが好みです。サイドにはマッシーピーとピクルドオニオンを付けたいですが、ストリートフードとしてはシンプルなフィッシュとチップスだけの方が食べやすいかも?!
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こちらのお店、観光客だけでなく地元で働く人たちが制服姿でランチタイムに訪れているようで、客足が途絶えることがありませんでした。(調理風景の撮影はカウンターの下で揚げているのとかなり混んでいるのでちょっと難しそうとのことでした。)
スコーン
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ポートベローロードにテラス席を持つ、青い屋根が可愛いBluebells of Portobelloでは、巨大なスコーンをいちごジャムとクロテットクリームと一緒にいただくことができます。
アフタヌーンティーだと食べきれないほどのボリュームであることが多いので、手軽に楽しめるクリームティー(スコーンとお茶)の方が個人的には好きですね。もちろんお持ち帰りもOK。他にもジャミードッジャーズなど、イギリス定番のお菓子が売られていました。
https://bluebellesofportobello.com/
ポートベロージン
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少し前からジンブームが続いているロンドン。友達と飲みに行ってクールだと思われたいなら、美味しいジンの銘柄を知らなければいけません。ロンドンでもさまざまな新しいブランドのジンが誕生していますが、蒸留所から上がったばかりのポートベロージンを現地で飲めるのがこちらのお店です。
https://www.portobelloroadgin.com/
イングリッシュティー
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その場でイングリッシュティーを味わえるわけではありませんが、ロンドンや英国を象徴する可愛い缶に入ったイングリッシュティーを購入することができます。お土産に最適ですね。
番外編
ポートベローマッシュルーム
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気になったのはポートベローマッシュルームマンというこちらのお店。世界各国のマッシュルームを売っているお店なのですが、店名がイギリスで定番のポートベローマッシュルームと道の名前をかけているのがなんともチャーミング。
でも調べてみると、ポートベローマッシュルームの名前の由来は、イタリアにあるポルトベッロという地名で、ポートベローロードとの関係はありませんでした。
チーズ
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イギリスのチーズといえばチェダーですが、こちらで売られているのは本場フランス直輸入のチーズです。
ポテトフライ
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ポートベロースプリングフライというこちらのお店は店員さんが不在だったので詳細は定かでないのですが、スプリング状になったポテトフライがさまざまなハーブで味付けで売られています。ポテト料理はイギリスっぽいといえばイギリスっぽい?でもイタリアハーブなどもあって国籍は不明。
まとめ
他にもクレープとチュロス、ケバブ、スムージーとフレッシュジュース、ドイツのソーセージやハンバーガー、地中海オリーブとフェタチーズなどなどたくさんのお店がありましたが、キリがないのでここでは割愛させていただきました。
映画パディントンに、「世界中から来た人たちの誰もに居場所があるのがロンドン」というようなセリフがありますが、ペルーから来たパディントンのこのセリフに私はとても共感します。そういえばパディントンが住むウィンザーガーデンズという架空のストリートがあるのもノッティングヒルの近くでしたね。
みなさんロンドンに来た際には、ポートベローロードを訪れて、ロンドンに居場所を見つけた世界中の人たちの多国籍手料理を堪能してみてください!