英語のTHの発音

英語のTHの発音

正しい舌の位置とTHの音を綺麗に発音するコツ

英語の発音矯正のポイントの一つとしてもよくあげられる「th」の発音。英語の「th」の発音は日本語の音にはないため、日本人が苦手な子音の一つです。でも逆にいえば、この音をきれいに発音できると英語がより流暢に聞こえるという発音の一つでもあります。

「th」の音を発音するポイントは主に2つ。1つ目は舌の出し方、2つ目は空気の通し方です。この記事ではどうすれば綺麗に「th」の発音ができるようになるのかについて、詳しく説明していきます。

英語のTHの発音

日本語にはない音なので、難しく感じる人も多いようです。でも一度正しい舌の位置をマスターし、その位置に舌を置いて発音するように癖をつければ、すぐに自然な「th」の発音ができるようになります。

「th」で表される2つの音

まず、「th」の綴りで表される英語の発音には2つの音があります。発音記号で表すと、「θ」と「ð」として表される2つの音です。発音記号については以下のリンクに詳しく書いていますので、合わせてご参照ください。

英語の発音記号一覧【これで英語のすべての音がわかる】

「θ」と「ð」で表される2つの音は、口の形は全く同じですが、「θ」が無声音であるのに対し、「ð」は有声音であるという違いがあります。無声音と有声音の違いについてですが、簡単にいうと無声音は声帯を振るわせず声を出さないのに対し、有声音は声帯を振るわせて声を出す、という違いがあります。

「θ」が「ス」のようにクリアな音なのに対して、「ð」の方は「ズ」のように濁音のように濁る音になります。例えば、「thank you」の「th」は「θ」で表される音ですが、「mother」の「th」は「ð」の音になっています。どちらも綴りは「th」で同じですが、2つの異なる音があることは日本人の耳にも明らかですね。

/θ/の発音

BBC Leaning Englishのページに美しいRPで/θ/を発音しているビデオがあるので、この音を真似てみると良いと思います。

/ð/の発音

BBC Leaning Englishのページの/ð/の発音ビデオはこちらです。

THの音を正しく発音する方法

「th」の発音の舌の位置

カタカナで「th」の音を書き表すとき「サンキュー」や「マザー」と書くように、上記では「ス」と「ズ」の発音を引き合いに出しましたが、英語の「th」の正しい音は日本語の「サ行」や「ザ行」の音とは全く違う音です。何が違うかというと、発音するときの舌の位置が違います。

「th」の2つの音はどちらも、音声学的には歯音(Dental)という部類に区分される音です。これは上下の歯の間に舌先を挟んで隙間を作り、その隙間に空気を通して作る音です。歯と歯の間に舌を挟むというのは聞いたことがある人も多いと思いますが、おそらく日本人が難しいと感じるのは、どれくらい舌先を出せばいいかという点ではないでしょうか。出しすぎでも、引っ込めすぎでもうまく発音できません。

それではどれくらい舌先を出せばいいのでしょうか?こちらについては上記の動画確認いただくのが一番よいと思いますが、口の形や舌の長さによっても違うので、あえて言うなら歯の外に出ている部分を5ミリ前後になるようなイメージで出してみましょう。「θ」と「ð」もどちらも同じです。鏡を見て、どれくらい舌先が出ているか確認してみてください。

「th」の音の出し方

舌の位置を確認していただいたので、「th」の音を発音するための口の形の準備ができました。今度は空気を通して音を出していきます。音を出すという観点からは、「θ」と「ð」も摩擦音(Fricative)と呼ばれる部類に区分される音です。これは、空気を口の中に作った隙間を通すことでできる音です。「f」「v」「s」「z」なども同じ部類に区分されています。

上記の説明の通り、歯と歯の間に舌先を挟んで隙間を作り、そこに肺からの空気を通して摩擦の音を生じさせます。これが「θ」の音になります。全く同じ舌の位置、摩擦の音の出し方をしながら、声帯を振るわせて声を出すように発音すると「ð」の音になります。

THの発音の練習方法

「th」の発音のポイントは2つです。1つ目は舌先をどれくらい出すかという点、2つ目は空気をどれくらいの勢いで通すかという点です。

舌先の出し方

まず舌先の出し方の程度ですが、舌の出しかたが十分でないと、「s」の音に近づいて「thank you」が「サンキュー」のように聞こえたり、「mother」が「z」の音に近づいて「マザー」のように聞こえたりします。

逆に舌を出しすぎて、舌全体で歯との間をブロックしてしまい、一度空気がブロックされた状態から、隙間を開いて音が出るという状態になると、摩擦音ではなく、破裂音と呼ばれるまた別の音になってしまいます。「t」の音に近づいて「thank you」が「テンキュー」のように聞こえたり、「mother」が「ダ」の音に近づいて「マダー」のように聞こえたりするのです。

ですから、鏡で見たときに歯と歯の間から舌先が出ていることがしっかりと確認できる位置に出し、かつ歯と舌の間に空気を完全にブロックしない、ほんの少しの隙間がある状態を意識して見てください。それから「θ」と「ð」の音を実際に発音してみて、英語らしく聞こえる音が出せる舌の位置を模索してみてください。

空気の通し方

また、空気の通し方にも注意が必要です。空気を勢いよく通しすぎると、一度空気がブロックされてそのあと開いた隙間から空気が出るという破裂音のような状態になってしまいます。それだと、ゆっくりと空気が隙間を通るときに擦れて出る摩擦音ではなく、ブロックされた空気が一気に放出される破裂音になってしまうので、もっとデリケートに空気を通す必要があります。

逆に空気の通し方が十分でないと、摩擦の音が立たず、この子音自体が聞こえない状態になってしまいます。こちらについても、ちょうど良いいい空気の通し方の程度というのを模索する必要があります。なんども「θ」と「ð」の音を実際に発音しながら、空気の出し方の程度を調整してみてください。いろんな発音を試し、一番英語らしく聞こえる音が出たら、その空気の量を記憶し、その音をいつでも出せるようにしましょう。

​まとめ

「th」の音は非常に頻繁に使う英語の音です。「サンキュー」や「テンキュー」にならないように、舌の出し方と空気の通し方を意識して、「θ」と「ð」を綺麗に発音できるように練習してみてくださいね。

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