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イギリス王室御用達おすすめの品

    英国王室御用達

    イギリス王室御用達という言葉は一般によく使われますが、みなさんは本当の意味をご存知でしょうか?実はこの王室御用達、伝統工芸品などに限らず、スーパーマーケットなど意外な会社も王室御用達許可書を持っています。

    この記事では、イギリス在住17年の筆者が、王室御用達の意味とともに、ギフトやお土産に最適なイギリスの王室御用達おすすめ品を、チョコレートから傘まで幅広くご紹介していきます。

    イギリス王室御用達

    王室御用達とは何か

    私たちが一般に「王室御用達」と言っているものは、英語で「The Royal Warrant of Appointment」と呼ばれるものと関連しています。The Royal Warrantは王室御用達許可書と訳され、その名の通り許可書ですから書状です。この許可書は、英国王室に物資やサービスを定期的に提供していることの認知の印として出されるものです。私たちが王室御用達として認識しているブランドは、この書状を持っているが故に王室御用達と呼ばれるのです。

    イギリス王室御用達の種類

    この王室御用達認可書は、現在英国王室の以下の3人いずれかの承認に基づいて発行されています。よって王室御用達を示す印にも3種類あります。王室メンバーであれば誰でも承認できるというわけではありません。

    • エリザベス女王(HM The Queen)
    • エディンバラ公フィリップ(HRH The Duke of Edinburgh)
    • チャールズ皇太子(HRH The Prince of Wales)

    英国御用達の意外な会社

    2020年現在816の王室御用達認可書の所有者がいます。王室御用達と聞いて私たちがイメージするのは伝統工芸のお店のようなものですが、実はソニーやサムソンも王室御用達許可書を持っています。ちなみにソニーはチャールズ皇太子による認定、サムソンはエリザベス女王による認定です。それでは、イギリスのお土産やプレゼントとしても使えるおすすめの王室御用達ブランドの商品をご紹介していきたいと思います。

    王室御用達おすすめ食べ物関連

    チョコレート

    CHARBONNEL ET WALKER

    このブランドは私が世界一好きなチョコレートブランドです。時の王エドワード7世がパリのチョコレート職人マダム・シャルボネルを説得してロンドンに呼びよせたことがきっかけで、ウォーカー夫人と共に1875年にイギリスのチョコレート工房としてボンド・ストリートにオープンしたという王室に所縁の深いチョコレート屋さんです。

    エリザベス女王のお気に入りチョコレートが、バラとスミレのクリーム(rose and violet cream)のチョコレートであることは有名です。私の個人的なおすすめは、ピンクシャンパンと、シーソルトキャラメルのトリュフです。

    PRESTAT

    1902年創業の老舗で、このお店のトリュフのレシピは1896年に作られたものだそうです。1975年にエリザベス女王によって王室御用達指定を受けますが、1999年には当時王室御用達許可書を発行する権利を持っていた女王の母、エリザベス王太后によっても王室御用達認定を受けています。母娘両方に支持されるほど美味しいチョコレートというわけです。

    リバティやセルフリッジーズなどロンドン市内のデパートやヒースロー空港でも購入することができます。パッケージがカラフルでかわいいこともあって、お土産やプレゼントに最適です。

    イギリスのおすすめチョコレートについては以下の記事に詳しく書いていますので、合わせてご参照ください。

    [blogcard url = “https://yuko.tv/british-chocolates/”]

    ウィスキー

    JOHNNIE WALKER

    世界中で知られているジョニー・ウォーカーも王室御用達です。1820年創業のスコッチウィスキーは男性へのプレゼントにも最適。特にジョニーウォーカーブラックレーベル12年は、29以上の蒸留所からのウィスキーのブレンドで究極のデラックススコッチと言われています。

    私の周りの人を考えてみると、イギリス人よりも日本人の方がスコッチ好きが多い印象です。酒造の伝統がある日本とスコッチウィスキーのスコットランドにはどこか通じる部分があるようで、お酒好きにはイギリス人との会話のネタにもなりますね。

    王室御用達おすすめギフト

    香水

    PENHALIGON’S

    ペンハリガンはロンドン市内にある店舗も高貴な雰囲気で、個人的にも大好きなお店です。148年の伝統のあるこのブランドは古い物と予期せぬ物からインスピレーションを得たストーリーを語るフレグランスを作っているといいます。ボトルやパッケージのおしゃれな香水や練り香水も素敵なギフトになりますが、ちょっと予算的に合わないという方はボディーソープなどもう少し低価格の商品も扱っているのでお土産にも使えます。

    FLORIS

    家族経営の香水ブランド、フローリスはロンドンのセント・ジェームズエリアに位置し、1730年創業で9世代300年の歴史あるお店というからすごいですよね。とてもシンプルで大人っぽい雰囲気のブランディングなのでプレゼントにも最適。ボディーソープやシャワージェル、男性であればアフターシェイブなどのレンジはお値段も手頃です。

    食器

    Royal Doulton

    英国食器と言えばウェッジウッドがよく知られていると思いますが、個人的にはロイヤルドルトンの方が好きです。デザインがシンプルなのでどんな料理にも使いやすいというのが理由です。ロイヤルドルトンも創業1815年とその歴史は長く、最近ではゴードン・ラムジーなど有名人とのコラボレーションも行っています。

    ROYAL BRIERLEY CRYSTAL

    こちらもまた1776年創業と歴史あるロイヤルブライアリーはイギリスのガラス製品の中ではもっとも古く、もっとも名誉のある名前のブランドとして知られています。現在はダーリントンクリスタルの一部として展開していますが、今でも職人が一つ一つ手作業で作るカットクリスタルはとても美しいです。お値段はそれなりにするので、ビジネスギフトや大切な方への贈り物としてふさわしいものだと思います。

    王室御用達ファッション関連

    CROCKETT AND JONES

    イギリスの靴産業と言えば、ノーサンプトンという町が有名です。有名なミュージカル「キンキーブーツ」も靴製造の中心地として知られるノーサンプトンが舞台になっています。そしてこの王室御用達のクロケット&ジョーンズもノーサンプトンのペリーストリートに工場を構える靴屋。1879年創業以来続く老舗で、現在は5世代目によって創業時と同じ場所で営まれています。紳士物の革靴のイメージがありますが、女性用のローファーやブーツも扱っています。

    FULTON

    フルトンの「バードケージ(鳥かご)」はエリザベス女王が傘をさしても顔が見えるということで、公式訪問のテレビレポートなどでもよく見かける透明な傘です。1956年創業と、他の王室御用達ブランドに比べると歴史は浅いのですが、傘の強度を試すために風洞実験も行っているというからすごいです。

    私は10年来のフルトンの「タイニー」というレンジの愛用者なのですが、実際風の強い日にも傘が折れるということはなく助かっています。しかもその名の通り折りたたむと本当に小さくなるのでとても便利です。ルルギネスやキャスキッドソンなど有名ブランドとのコラボデザインもあって本当に可愛いです。

    王室御用達日用品

    くし、ブラシ

    G.B. KENT & SONS

    男性へのお土産や贈り物として最適な王室御用達商品を探しているならケント。1777年創業の老舗で、ブラシ製造では世界最古だそうです。扱われている商品には、くし、ヘアブラシ、シェービングブラシ、歯ブラシ、メークアップブラシ、衣服用ブラシなどとにかく様々なブラシがあります。紳士の国イギリス発の伝統を感じる品ですから、素敵なギフトになること間違いありません。

    靴下

    CORGI HOSIERY

    女王様が大のコーギー好きだという事実とこのブランド名コーギーを繋げずにはいられなかったのですが、このコーギーの王室御用達認定はエリザベス女王ではなくチャールズ皇太子によるものです。1892年創業のこの会社はウェールズにあり、靴下とニットウェアを作っています。高品質の紡ぎ糸を使っているというだけあって靴下にしては高価ですが、皇太子も履いている靴下なのでプレゼントにぴったり。手触りがいので履き心地は最高です。

    王室御用達には本当に様々な商品があります。高貴な気分漂う王室御用達商品の中から、素敵なプレゼントが見つかりますように!