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​英語の発音矯正:発音記号一覧

    英語の発音記号一覧

    英語の発音矯正に欠かせないツール

    英語の発音矯正のために、発音記号は不可欠です。子供の頃、ネイティブの話す英語に触れて育たなかった日本人にとって、発音記号は視覚的に発音の違いを教えてくれるとっても便利なツールなのです!

    発音記号は英語で「International Phonetic Alphabet」、略してIPAと言います。以下の表が、RP(Received Pronunciation)と呼ばれる標準英語に登場する発音記号の一覧です。つまり、全ての英語の発音はすべてこれらの発音記号で表される音から成るということですね。

    英語の発音記号の一覧

    日本語を最初に学んだとき、私たちは小学校で50音表について学びました。英語を勉強し始めた際には、それに対応するものとして26のアルファベット(いわゆるA B C ・・・ X Y Zというやつですね)を勉強しました。ただ、問題は英語は綴りと発音が一致しない言語であるという点です。

    日本語の場合、50の文字をマスターすれば50音の発音もマスターすることができましたが、英語の場合残念ながらそうはいきません。フォニックスなど、ある程度綴りと発音の関係の規則を知ることはできますが、かなり例外があります。

    そこで登場する、この発音記号一覧が英語の発音に関する50音表とでもいうべきものです。英語の発音記号で表されるすべての音を知れば、英語のすべての音を知ることになります。英語の単語はすべて発音記号で表される音でできているのです!

    以下が英語に登場する発音記号の全てです。

    英語の母音

    iː ɪ e æ eɪ ɔɪ aɪ

    ə ɜː ʌ ɑː əʊ aʊ 

    uː ʊ ɔː ɒ ɪə eə 

    ​母音の詳しい説明は以下の記事に書いていますので、合わせてご参照ください。

    [blogcard url=”https://yuko.tv/ipa-vowels/”]

    英語の子音

    p t k f θ s ʃ tʃ

    b d g v ð z ʒ dʒ

    m n ŋ w r j l ɫ h ʔ

    ​子音の詳しい説明は以下の記事に書いていますので、こちらも合わせてご参照ください。

    [blogcard url=”https://yuko.tv/consonants/”]

    発音記号の読み方と覚え方

    PR(標準英語)の発音には、26の子音と19の母音があります。これだけをしっかりと覚えれば、英語のすべての音が正しく発音できるようになります。とは言ったものの、45個とかなりたくさんありますし、通常のアルファベットとも違っているので、どこから手をつければいいかわからないと思った方も多いのではないでしょうか?それが普通の感想だと思います(笑)私もこれをそのまま暗記しなさいと言われたら覚えられません。

    中学時代に先生から「発音記号を覚えなさい」とだけ言われたので、覚えられず英語の発音に向き合うことのないまま気づけば20歳を過ぎていました。発音記号を、体系的に説明した資料などが、学校の授業で使われたこともありませんでした。

    英語がある程度話せるようになってから、私が発音を学んだときに使った発音記号の読み方と覚え方は主に3つに分けることができます。

    1. 母音、子音をそれぞれの特徴別にカテゴリー分けする
    2. 日本語の音との対応で仕分けする
    3. 日本人にとって聞き分けにくい2、3の音を比較しながら違いを認識する

    この3つの方法を使って、記号と音を対応させていきます。人によって、自分に合う発音記号の学び方が異なるようなので、色々試してみると良いと思います。

    母音、子音をそれぞれの特徴別にカテゴリー分けする

    まず、1と2については、母音と子音についてそれぞれ以下の記事に詳しくまとめました。特に子音に関してはちょっと専門的になるのですが、しっかりと発音を矯正したいという方にはオススメです。

    2、3の音を比較しながら、違いを認識する

    もっと効率よく勉強したいという方には、3の「日本人にとって聞き分けにくい2、3の音を比較しながら違いを認識する」というアプローチをとっている以下の発音矯正講座をオススメします。短時間で効率的に発音を向上させたいという人には絶対に一度体験していただきたいプログラムです。

    英語の発音矯正コース

    発音記号はなぜ発音矯正に役立つのか?

    そもそも英語の発音記号について勉強することは、本当に役立つのか?と疑問に思う人もいるかもしれません。まず簡単に答えをいうと、絶対に役立ちます!

    聞き取れない音は発音できない

    もしあなたが幼少期を英語圏の国で、英語ネイティブに囲まれて過ごしたのであれば、話は別です。あなたの頭脳には英語の正しい音を聞き分ける脳内ネットワークが構築されているので、発音記号を使って勉強する必要はありません。ネイティブの話している音を聞いていれば、正しい音が自然と入ってくるはずです。

    でも、おそらくこの記事を読んでいるあなたは帰国子女やハーフ、あるいはインターナショナルスクールに通っていたという方ではないと思います。発音記号は、私たちが自然に耳で聞いて聞き分けられない音について、視覚的に理解するために必須のツールなのです。

    私自身、日本生まれの日本育ちで、中高時代は英語は苦手でした。もちろん帰国子女でもハーフでもありません。でも今はバイリンガルMCの仕事をしたり、テレビ番組の取材のための英語のインタビューをしたりもしています。それは発音記号を使って、耳で聞き分けることのできない音の違いについて知るようになった成果です。

    聞き分けられない音を、正しく発音するのは至難の技です。ですからまずは発音記号を使って自然に聞いているだけでは聞こえてこない音の違いに注意を払うように訓練することによって、聞く力を高め、同時にそれを自分の口に出して発音できるようにしていくのが発音矯正です。

    母国語の音に当てはめてしまうのを防ぐ

    イギリスでフランス語の語学学校に何度か通ったことがあって、イギリス人をはじめスペイン人、イタリア人と一緒にフランス語を勉強していたのですが、そこで面白いなと思ったのは、イギリス人が必ずフランス語の発音を英語の発音記号のどれかに当てはめて発音しようとしていたことです。フランス人の先生の発音と全く違うのに、それを英語にある近い音に変えて発音しようとしてしまうわけですね。

    例えば、英語にもなっているフランス語が語源の言葉があります。例えば、「グルメ」や「ジャンル」などがそれに当たります。「gourmet」の発音を発音記号を使って書いてみると次のようになります。

    英語 [ɡʊəmeɪ]
    フランス語 [ɡuʁmɛ]

    発音記号を見ていただくと違うのがわかりますね。実はフランス語にある幾つかの音は、英語の発音記号の中には存在していないものです。よって、イギリス人は母国語の中にある音を使って外国語であるフランス語を発音しようとしてしまうわけです。これは日本語でいう「カタカナ英語」と同じようなものです。

    このように、ただネイティブの発音を聞いているだけでは、発音しようとするときにどうしても母国語にある音で発音してしまうのです。どんな言語を勉強するにしても、発音記号を知ることは、音の違いに気づく出発点として欠かせないツールです。 

    英語の発音記号の使い方

    では、発音記号はどうやって使っていけばいいのでしょうか?

    音と発音記号を一致させる

    まずは上記にも書いた通り、記号と音を一致させる作業必要があります。これと同時にやっていくのが、単語と発音記号をマッチさせていく作業です。英語は綴りと発音が一致しない言語なので、綴りに頼って発音しようとすると間違った音を覚えてしまう可能性があります。ですので発音に自信のない音については、こまめに辞書を引くなどして発音記号を確認する必要があります。

    発音記号と単語を一致させる

    面倒だと思いがちですが、その作業をある程度繰り返しているうちに、綴りと発音の関係の傾向も少しずつわかってきます。また、違いを意識することを繰り返しているうちに、だんだんと違いを耳で聞き取ることもできるようになってきます。ですので、最初のうちは辞書で発音記号をチェックし、そこに書かれている発音記号の通りに発音するという作業をしてみてください。

    RP英語の発音を確認するのにオススメの辞書はケンブリッジディクショナリーオックスフォードディクショナリーです。無料サイトで音声を確認することもできますので、ぜひ一度使ってみてください。

    発音記号以外の発音改善方法

    一つ注意しておいていただきたいのは、すべての単語を発音記号の通りに発音できても、英語を正しく発音しているということにはなりません。なぜかというと、英語には前後の音の組み合わせや、文脈、話しての意図によって変化するものがあるからです。発音記号の他に注意すべき点としては以下のようなものがあります。

    • 発音記号
    •  呼吸法
    •  リンキング(ジョイニング)
    • イントネーション
    •  強形、弱形

    英語の発音を徹底的に向上させたいという方は、発音に関して絶対にマスターしておきたい上記の要素をすべて体系的に含めた『ネイティブに近く英語発音講座』をぜひ受講してみてくださいね。