新型コロナワクチンの副作用(イギリスでの体験談)

新型コロナワクチンの副反応:私の体験談

私は6月1日に、イギリスにて新型コロナワクチンを接種しました。妊娠中なので、いろいろな不安もありましたが、1週間以上が経過した現在、特に問題なく過ごしています。(妊娠中の新型コロナワクチン接種を決意した経緯についてはリンクの記事をご覧ください。)

とはいえ、副作用が全くなかったわけではもちろんありません。腕が上がらないほど痛くなるという噂は耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか?私自身も噂通りの痛みを経験しました・・・。

イギリスでは日本よりもワクチンプログラムが進んでいて、周りにもすでにワクチンを2回受けた人もたくさんいます。この記事では、日本にいる友人知人からよく聞かれるコロナワクチンの副作用について、私の経験をまとめてみたいと思います。

私が経験した新型コロナワクチンの副作用

ファイザー製コロナワクチンの接種

イギリスでは、ファイザーとアストラゼネカ製のワクチンが主流のようで、私の周りの人たちもこのどちらかのコロナワクチンを接種しています。私自身は、妊娠中であること、そして年齢が40歳以下であるというイギリス政府のガイダンスの基準から、ファイザー製のワクチンを接種されました。

予防接種ということでは、2014年のFIFAワールドカップと、2016年のブラジルワールドカップに行った際にさまざまなワクチンを打って以来だったのですが、特に黄熱病のワクチンは注射が痛かったのと、接種してから半日くらい少し気分が悪かったことを思い出していました。

腕の痛み

それに比べると、コロナワクチンは注射を打った瞬間は全然痛くない!担当のイギリス人看護師さんが上手だったのかもしれませんが、針が入る時も、薬剤が入る時も、「うわ・・・」というような痛みは全くありませんでした。

帰り道も全然体調に変化はなく、天気が良かったので腕にコットンを貼ったままアイスクリーム屋に立ち寄って、お店のおじさんに「ワクチン打ってきたのー?」なんて聞かれながら、順調に帰宅したのでした。

ところが、コロナワクチン接種から6時間ほど経過した頃、なんだか注射針を刺された付近がずっしりと重たくなってきます。見た目の変化は全くありませんでしたが、腕が腫れているような痛みが出てきました。

その痛さは時間が経過するにつれてさらに悪化。接種は午後1時頃だったのですが、夜床に就く頃になると、ワクチンを接種した左上腕が痛くて、左側を下にした状態で横向きの体制で寝ることは不可能なまでになっていました。

新型コロナワクチンを接種しました
王立園芸協会ホールにてコロナワクチン接種の直後

これは妊婦としてなかなか不便でした。というのも左腕を下にした横向きの体制が、私にとってはこれまで一番お腹が楽な状態だったからです。仕方ないのでその夜は右腕を下にし、寝返りを打たないようにしながら眠りました。

翌日になっても腕の痛みは引かず、腕をあげるのも痛いくらいの激痛!朝着替えをしようとしているのに、Tシャツに腕を通すために腕を曲げることもままならない情けない状態でした(笑)。

左腕の上がらない状態が丸一日くらい続き、それから徐々に痛みが引いてきました。コロナワクチン接種から3日目には腕の動作にも支障がなくなり、緩和した痛みがちょっと痒いような感じになりました。4日目に入る頃には完全に元の状態に戻っていました。

腕の痛みは、ファイザーワクチンを接種した私の知人友人が、みんな同様の経験をしています。よって、皆さんも覚悟しておいてくださいね!アドバイスは、利き腕ではない方の腕に注射をしてもらうことです。私は右利きなので、右腕に接種していたらもっと苦戦していたかもしれません。

喉の痛みと軽い悪寒

アストラゼネカ製のワクチンを接種した人から多く聞く副作用が「風邪のような症状」です。私よりも早く、アストラゼネカ製のワクチンを接種した私のパートナーも、接種してから数時間後から24時間ほどの間、熱っぽい、寒気がするなど風邪を引いたような体調不良を訴えていました。

それに比べると、ファイザー製ワクチンを受けた後に風邪のような症状を経験する人は少ないようです。ですが、私も全くなかったとは言いません。ワクチン接種から2日目の夕方頃、風邪のひきはじめのようななんとなく喉が痛い感覚、そしてそれに伴う軽い悪寒を経験しました。

それでも横にならないと辛いというほどではなかったので、暖かいお茶を飲んで体を温めて早めに就寝しました。次の日は何事もなかったように風邪のような症状は消え去っていました。アストラゼネカ製のワクチンに比べると、風邪のような症状は穏やかなようです。

脇下のリンパ腺の腫れ

腕の痛みは3日ほどでほとんど感じないほどになったわけですが、痛みが消えた頃、また別の違和感を左上腕に感じ始めました。シャワーを浴びている時に脇の下にしこりができていることに気づいたのです。イギリスでは病院の予約を取るのにかなり時間がかかるため、医療機関に連絡する前にまずは自分でインターネットで調べてみることにしました。

乳がん研究をしている学者が書いた記事によると、コロナワクチンの接種後一時的に脇の下のリンパ腺が腫れることがあるため、乳がん検診のタイミングをワクチン接種の時期を考慮して、遅らせる必要もあるということが書かれていました。

この記事の内容は、コロナワクチン接種後の脇下のリンパ腺の腫れについてのアメリカでの研究に基づくものです。論文には、強い免疫反応を引き起こすコロナワクチンのようなワクチンを接種した後、一時的に片方の脇下のリンパ腺が腫れることがよくあると書かれています。

もちろん、必ずしも大丈夫と言い切れるものではありませんが、コロナワクチンを接種した後にしこりを発見しても、その時点で焦ってパニックに陥る必要はないのかなと思いました。私は近々妊婦検診の予定があるので、それまでとりあえず様子を見てみることにしました。

コロナワクチン接種を巡る議論

コロナワクチンについての迷信

他の多くの国と同様に、イギリスでもワクチン接種が開始されて以来、その是非を巡る議論が多く交わされています。ワクチン接種後の副反応などを含めた安全性についての懸念だけでなく、様々な根拠のない迷信も多く出回っています。

例えば、コロナワクチンがBlack Lives Matterを妨げるものであるとか、ワクチン接種でビル・ゲイツが5Gで人類をコントロールのためのマイクロチップを埋め込まれているとか、そんな空想力豊かな噂がいくつも世界中に出回っていて、絶えることがないようです。

コロナワクチンは個人の選択の自由か?

有色人種のコロナによる死亡率が高いことなどを受け、イギリスでも政府や地方自治体、ボランティアの医師などが、ワクチン接種に消極的なエスニックマイノリティのコミュニティをターゲットとした働きかけを行ってきました。それでも、さまざまな理由からワクチンを拒否する人々はいまだに存在しています。

先日、朝の情報テレビ番組でもコロナワクチンを巡る激しい議論が湧き上がり、講義の電話が殺到したことことがネット上でも話題になっていました。ワクチンを受けないと言っている人を、Facebookで友達から削除すべきかというなかなか辛辣な切り口です。

人には様々事情がありますから、究極的にワクチンの接種は個人の選択であり、強制することはできないでしょう。それでも、医学的な事情がないままに頑なにワクチンを拒否している人に私が言いたいと思うのは、ワクチンは自分をウィルスから守るだけでなく、他人に感染させる確率も下げるということです。

世界中のこれほどの人たちが感染しているウィルスですから、このパンデミックは個人の問題に留まるものでないことは明らかです。私は妊婦で、コロナに感染すると胎児へ影響があることを思うと、ワクチン接種していない人に会うのには正直躊躇してしまいます。

ワクチンが感染拡大に歯止めをかけている事実

そして何より、第一波、第二波で大量の死者を出したイギリスが、今ワクチンプログラムによって感染拡大を制御できているという統計的事実があります。

日本のテレビ番組の取材で、私も街の風景の映像をいくつか撮影して提供させていただきましたが、ロンドン市民が普段いかにコロナに対して不注意であるかは、街の景色を見れば一目瞭然です。屋外でマスクを付けている人は稀ですし、ロックダウン中でも規制を守らず、複数人で集まっている人たちはいくらでもいました。

それなのにイギリスで感染が拡大していない、それは多くの科学的データが語るように紛れもなくコロナワクチンのおかげでしょう。6月8日のイギリス政府の発表によると、デルタ株(インド株)に対するワクチンの効果は、接種後3週間で約33%となっています。私はお腹の中の胎児のことを考えると、2回目の接種が待ちきれません。

感染拡大を防ぐためにできることを続けよう

1回目のコロナワクチンを打ってから、少し安全になったような気がしていましたが、33%の効果という数字を見て、私は手洗いや消毒、ソーシャルディスタンス、マスクの着用などを一層心がけようと心に誓いました。

夏に向かって気候が良くなって、街の多くの人たちが開放的になるときこそ、再び感染拡大が起こらないように、自分のできることを続けようと思っています。

@yuko.tv